みちのく起業 一期生メンバー紹介
石巻市雄勝町産魚介類の干物販売
山崎 博之 /宮城県石巻市雄勝町
事業概要
雄勝町の海産物を使った「干物小屋」を作り、天日干しによる、干物を製造し、卸・小売販売を行う。
事業を始めたきっかけ
故郷である、雄勝町は、リアス式特有の前は海、後ろは山、山の幸、海の幸に恵まれた人口4千人程度の風光明媚な町でした。震災後、故郷を見たときにあまりの光景に立ちすくすしかありませんでした。 町の中枢機能である支所、病院、学校、お寺等、町の8割が壊滅しました。 いまだ取り壊しの済んでいない家、瓦礫の山、震災前に4千人だった人口も1千人を切っています。
仮設商店街もオープンしておりますが、地元住民に対する販売よりは、訪れるボランティア等、外部の方々に販売するのが主になっており、中々活性化が難しい状況にあります。 また、漁業再開とメディア等でうたわれますが、収入があるのはごく一部の漁師だけで、ホタテ貝、牡蠣、ホタテの養殖業を中心とする漁師は、水揚げ時期がまだ先であり、収入がないのが実状ですし、水揚げされたとしても買付、加工業者も被災しており、従来どおりに売れるか、価格は幾らか等々、不安は拭えません。 漁師が安心して漁業が出来る、新たな販売ルート、新たな商品が必要となっております。
家族と再会した避難所で、近所の方々が口にする、「故郷に戻りたい」、子供たちの「大きくなったら雄勝のために役立ちたい」という言葉に強い衝撃を受け、故郷のために、子供たちのために、何かしなければという気持ちをずっともっており、今回自分の行いことと実行するために応募いたしました。
工業高等専門学校卒業後、IT関係の業務に従事しております。
6次産業化し興味を持っており、昨年度は、農水省「6次産業化プランナー候補者」にも認定されました。震災後は、故郷である石巻市雄勝町の復興のために、種々の活動に参画しております。石巻市が中心となる、「雄勝地区震災復興まちづくり協議会 理事」として、居住区、公共施設、学校などの、町全体の復興構想を纏めるメンバーとして活動しております。
漁師が集まり、漁業の6次産業化と、雄勝町の産業復興を目指すために設立した「合同会社OHガッツ」では、構想段階から参画し、事業計画の作成を行いました。設立後は、イベント、催事への出店等を担当し活動中です。
また、浜を跨ぎ、新しい形をつくるため、浜が別々な漁師と、地域の異なる加工業者とで構成する「15ビレッジ復興協議会」の設立をサポート、事務作業全般もサポートするとともに、生産者の商品をイベント、催事で積極的に販売しております。更に、石巻東部漁協狐崎浜の漁師が設立予定の株式会社にもアドバイザーとして活動しております。