みちのく起業 一期生メンバー紹介
ゲストハウス「MINATO」
清水 健佑 /宮城県気仙沼市松崎地区
事業概要
若年層・海外からの利用者などを主な対象とした、低価格宿泊施設「ゲストハウスMINATO」を開設し、宿泊事業を行う。事業環境として、東北地方に海外バックパッカーを対象として事業を行っている事業者が少なく、宿泊業登録をしているボランティア宿もほとんどない。そのため競合が非常に少ない状態であると言える。また、事業を行う施設は、弊社が所有する社員寮を改修する。そのため初期投資コストが低価格に押さえることが可能、かつ、賃貸によるリスクも回避できる。事業のノウハウは株式会社万両の小澤氏のバックアップの元、「カオサン東京」のビジネスモデルを採用する。
・宿泊価格は基本 2,500円前後
・海外宿泊者に向けてのサービスの充実
・無線LAN(free)を完備する
・地域の方を巻き込んだイベントやワークショップを行う
事業のスキームは以下の図のようなものである。
事業を始めたきっかけ
2011年4月から慶應大学で地域活性化プロジェクト「気仙沼プロジェクト」を展開する予定であった。しかし、2011年3月11日の東日本大震災を受けたことで「気仙沼プロジェクト」はあきらめざるを得なかった。震災直後の3月18日に一ノ瀬友博教授と共に有志の学生・教員による「気仙沼復興プロジェクト」を立ち上げた。気仙沼復興プロジェクトでは、「ボランティアだけではない、学生の立場からの復興支援活動」を標榜し、2012年の現在までに10のプロジェクトを展開、学生による気仙沼市の復興案「気仙沼復興案52」を作成した。気仙沼市の実家では水産加工会社を営んでいる。幼少時から親の影響を強くうけ、気仙沼市に貢献したいと考えていた。震災をきっかけにできた人的ネットワークから本事業の発案に至り、「みちのく起業」への応募に至った。
気仙沼市立面瀬小学校・中学校、気仙沼高校を卒業。2009年 慶應義塾大学環境情報学部(SFC)に入学。現在同大学に在学中、4年生。慶應大では、一ノ瀬友博研究会に所属し、学部1年生から日本各地の農村部や漁村部をまわり、日本の地方都市を対象に研究調査活動を行ってきた。専門領域は「農村計画」「地域活性化」「ソーシャルイノベーション」。2009年から2011年にかけて茨城県ひたちなか市旧那珂湊地区にて、地域活性アートイベント「みなとメディアミュージアム」の企画・運営に携わった。2010年慶應義塾大学・長崎県の提携事業「学生支援GP長崎県南島原市スタディツアー」に参加、農業チームとして南島原市に向けて耕作放棄地の再利用案の提案を行った。