みちのく起業 一期生メンバー紹介
一般社団法人復興応援団
佐野 哲史 /宮城県南三陸町
【HP】 http://www.fukkou-ouendan.com/
事業概要
【事業の内容】
・民宿の立ち上げ
・民宿を拠点とした、農業漁業【支援】sの実施
・民宿立ち上げの過程では、首都圏等他地域からのボランティアを多く巻き込み、民宿そのもののファンコミュニティを構築、民宿完成後の顧客層獲得につなげる。
・民宿立ち上げの過程では、施工を地元の各種業者に発注し、地元にお金を落とす。
・農業漁業支援の過程では、事業者ネットワークの構築を行ない、将来的な加工品の製造販売、直販先開拓等新規事業の立ち上げにつなげる。
・農業漁業支援の過程では、首都圏等他地域からのボランティアを多く巻き込み、南三陸町そのもののファンコミュニティ構築につなげる。
【継続発展の可能性】
・南三陸町における宿泊施設の絶対的不足
・南三陸町における飲食付き会合のできる施設の絶対的不足
・民宿自らが体験型ツーリズムを企画し、宿泊客を確保できること
・体験型ツーリズムは、地元事業者の事業の進捗に伴い企画を進化させながら継続して実施できること
・発災前の袖浜民宿街の顧客取り込みに期待できること
【強み、ユニークさ】
・佐野が十日町市「雪ふる里村」事業の立ち上げを中心に培って来た、地域コミュニティの人々との信
頼関係づくり及びキーパーソンのエンパワーメントのノウハウ
・復興応援団が昨年以来培って来た復興支援ボランティア派遣プロジェクトのノウハウ
・復興応援団が昨年以来培って来た南三陸町に広がる事業家・キーパーソンのネットワーク
事業を始めたきっかけ
〜「まち」そのものの復興に取り組みたい〜
南三陸のご家族が言っていた「楽しみがない」という言葉に衝撃を受けました。昔は、呑みに行く店があった、遊び場もあった。ゴルフも堂々と行けた。でも今は街にそういう場所が全部なくなってしまって、息子さんはパチンコ、奥様に到っては寝ることしか楽しみがないと言う。この話を聴いて、僕は「まち」そのものを復興しなければ、本当の復興はなし得ない、そういう本当の復興をやりたい、と強く志すに到りました。民宿はその「まち」そのものの復興の極めて重要な第一歩になります。民宿を基盤とし、将来的には地元の人々と共に、居酒屋やカフェ等の店づくり、加工品の製造販売等新規事業づくりにも取り組み、そこにツーリズムで巻き込んだ地域外の「ファン」を絡めて大きな視点で復興・まちづくりに取り組みたいというのが一番の志です。
復興応援団/一般社団法人復興応援団 代表理事
慶応義塾大学法学部政治学科卒業。
04年、『株式会社 祭』創立。ステイツマン時代に培ったノウハウを基に組織コンサルティングを開始。
07年7月中越沖地震に際し、ボランティアとして柏崎市に行ったことを契機として地域活性化コンサルティングを開始。08年度から十日町市川治地区「雪ふる里村」の事業立ち上げ支援を行ない、11年2月貸古民家「百年の館」オープンにこぎつけた。11年3月東日本大震災に際し、仙台・東京・関西のNPOと日本財団の合同プロジェクト「つなプロ」の現地本部長に就任、全国から集まった500人以上のボランティアスタッフと共に宮城県全域の避難所調査と人材・物資のマッチング活動に取り組む。7月からは「みやぎ連携復興センター」の事務局長に就任、復興活動に従事する各種団体のネットワーキング・連携に取り組み始めている。また8月には、『一般社団法人復興応援団』を創立。復興のための人手を必要とする被災地域に、他地域からボランティアを派遣する試みを開始。気仙沼市、南三陸町等の地域でプロジェクト展開中。
【ひとことコメント】
復興の主役は地元の人であると常日頃考えていましたが、いよいよこの9月から、僕自身が地元の人になります。南三陸町歌津に移り住む予定です。どうぞみなさんよろしくお願いします。