みちのく起業 一期生メンバー紹介
耕作放棄地を活用した短茎菊の生産・直販事業
小野 政道 /宮城県南三陸町
【HP】 http://onokashouen.com/
【facebook】 http://www.facebook.com/#!/onokashouen
事業概要
南三陸町歌津地区に多く存在する耕作放棄地を有効活用し、農協を通さず直販できる「短茎菊」を栽培します。
生産の過程には、被災した地元住民をパートあるいは専従スタッフとして多く巻き込んで生きがいある仕事と雇用の創出を図ると共に、直販要員として若手専従スタッフを雇用し、実務を通じたトレーニングを施して将来の農作物販売のスペシャリスト育成をめざします。
事業を始めたきっかけ
震災後に、仕事の残った自分に何か出来る事はないのか考えました。その時に農業で海の仕事を失くした人達を若い人から、お年寄りまで幅広く雇用しようと考え動きだしました。まずは、作った菊を年中安定した価格で取引出来るように直接スーパーやコンビニ、市場、産直などに交渉に行き、今現在60店舗と契約を結ぶ事が出来ました。そのお店で販売出来る専用の短径菊を栽培し、栽培期間が短くなる事で、畑の回転も一作増え前と同じ栽培面積で倍の量の収穫が出来るようになります。そこで、新たに雇用も生まれると思い、この事業を始めました。
この事業を必ず成功させて、まだまだ、この町でも勝負出来る事を伝えて、一度町を離れた人達や、これからの若い人たちにも少しでも興味を持ってもらい、どんどん、この町に広めて行きたいと強く思っています。自分はこの先、1年だけじゃなく何年も、この町に残って農業を全力でやっていきますので、よろしくお願いします。
当園は父の代から40年続く専業農家で、主に、トマトと菊花の栽培をし、市場に出荷しておりました。就農を決めたのは父の農業技術をしっかり学び、それを活かした現代の農業の形を作る事、安定した収入を目指したいと考えました。震災後、かろうじて津波をまぬがれた我が家に23人の避難者を受け入れました。その人達と3ケ月暮らす中で、仕事が残った自分に出来る事はないか考えた時に仕事を失くした人達を農業で雇用し、安心して暮らせる町を作っていきたいと動き出しました。避難してきた人達とトマトの管理をして収穫をしていく中で感じた事は短期雇用ではなく長期雇用する事です。そのためにコンビニやスーパーなどに営業へ行き、花束販売をスタートさせ、年間を通して契約先に花束を卸せるように、花市場から花仕入も開始しました。そうする事で年間を通しての収入が確保でき通年雇用が実現致しました。
【ひとことコメント】
南三陸町の小野花匠園小野政道です。この南三陸町で頑張ってる若い世代の人達と協力しあいながらこの町を少しずつ復興させていきたいと思ってます。自分は農業をしてるんですが、農業漁業関係なく皆で協力しあい、南三陸町に魅力を持ってもらえる町作りを全力でやっていきたいです。よろしくお願いします。小野花匠園でも、仕事を失くした人達や都会で働いてる若い世代の人達を雇用していきたいと思ってます。魅力のある会社にして、まだこの町でもやれるんだと思ってもらいたいです。最後に、年間を通してボランティアさんに農業の魅力を知ってもらえるようツアーを開催してますので興味のある方は是非よろしくお願いします。