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コミュニティカフェ ”Café B”

村上 稔 /宮城県気仙沼市大島

村上 稔

事業概要

宮城県気仙沼市大島にて、コミュニティ醸成の場として”Café B(仮称)”を開設し、カフェ事業を行う。

事業背景には、離島という特性故、まるで島全体が避難所の様な中で島民は様々なしがらみによって周囲の目を気にしながら生活を送っている。最近も、島を二分するかのような出来事により、島民同士のコミュニケーションが分断されている様な状況にある。

本事業により、島の内外の様々な方々が訪れることによって、新たなコミュニティを創造し、島内融和の促進と合意形成のための土壌創生を目指す。

事業を始めたきっかけ

• 津波によるコミュニティの分断
震災により、島は四方から津波を受け、壊滅的な被害を被った事により、島全体が避難所の様な状況に陥った。震災前とは大きく状況が変わり、コミュニケーションをとる為の場がなくなってしまった。それ故、コミュニティの崩壊が進んでいる。

• 島内の語らいの場の不足
震災前からの施設は少なくなり、気軽に集う場が仮設住宅をを含む、住居しか無い。飲食店はあるが、食事や飲酒をする為の場で、ちょっとした集まりや、軽くお茶でもしながら語らう場というものが、全く無い様な状況

• 世代間交流の場の不足
足の無い年寄りは家に籠もり、仕事のある若者は島外に出てしまう。
生活時間帯や場所が異なるため、両者が出会い集う事が少ない。
また、中高生と大人が共に1つの事に関わる事の出来る場が家庭以外にほとんどないのが現状

• 20代〜40代の地元出身の若者が集う場の不足
仕事を持っている大半の人が島外で働いている。朝、船で出発し、夜に帰ってくる。島外では最終フェリー時間の関係で終業後にお酒やお茶を楽しむ時間はなく、仕事の疲れを癒す場は島内には無い。家では周りに気兼ねをせねばならず、自由に語らう場、楽しむ場が決定的に不足している。

• 中高生の為の就業体験・社会参画の場が不足
これからの島の未来を背負って行く中高生が社会参画する場が島にはほとんど存在しない。また、世代を超えた様々な大人達と協同して何かを行う事もほとんど無い様な状況。

そのような状況を何とかよくしたいと思い活動を始めました。

プロフィール

平成5年3月 吾妻自動車整備会社入社
平成22年3月 東日本大震災の津波により再起しないという理由により退社。
東日本大震災の当日から、地元ボランティア団体「おばか隊」に参画。
つなプロ気仙沼やシビックフォース、他外部支援団体と協働し、気仙沼大島の復旧、復興のために尽力した。

【ひとことコメント】
大島には、人が気軽に集う場所や娯楽が少ない事や、島民と外から来られる人達とが触れ合う場がないというのが現状です。その結果、気兼ねしながらも各家で集まらざるを得なかったり、娯楽が少ないなどで島に魅力を感じず、若者の島離れの原因の1つにもなったりしています。また、島内外の人達との交流が減り、繋がりをも無くそうとしています。この事業で開放的な場所を提供する事により人が気軽に集い、人との交流が増え、島内外の人達との繋がりも生まれてきます。また、定期的なイベントなどを盛り込む事で若者の島の関心を引く事で少しでも島離れを抑制する事が出来ます。だからこそ、このコミュニティカフェを作らなければいけないと思いました。