みちのく起業

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生産者と消費者とまちをつなぐ新しいコミュニティづくり

近藤 良成 /宮城県仙台市

里見 節子

事業概要

震災後の東北で生活していくために、新しい考え方、新しい生き方ができるコミュニティ(生活圏) を再構築し、コミュニティの力で地域産業を復興させる。そのために生産者と消費者を直接結ぶマル シェ(市場)を中心とした事業を行なう。地産地消、風評被害払拭のために放射能対策にも取り組ん でいく。

事業を始めたきっかけ

昨年起きた東日本大震災は、未だ私達の生活に大きく影響を及ぼしています。特に、激しい人口動態による地域の変貌と福島第一原発事故に起因する放射能汚染の問題は、今後長 期間にわたり対策を講じる必要があります。

私は、震災前からマルシェを通し、一次産業やそれを取り巻く人々と関わってきました。また、コミュニティであるマルシェを軸にまちづくりに真剣に取り組んできました。震災の翌週からマルシェを再開し、これまで多くの生産者や消費者の生の声を聞いてきました。現在、放射能汚染の不安から消 費の動向が劇的に変化し始めています。地産地消が困難となり、生産者や飲食店は大きくその影響下に置かれています。風評被害を払拭する具体的取り組みが、今求められています。

元来、マルシェは生産者には販売する場所とその機会の提供を、消費者には新鮮な地元食材の提供を担ってきました。これまでのマルシェの役割をさらに多様化させ、市民に必要な場所に再構築する事 が必要であると実感しています。

プロフィール

農業と観光が基幹産業となる将来の地域づくりを実現するため、2010年2月、舞台ファームへ入社しました。2011年1月からマルシェ・ジャポン センダイの運営に携わり、3月11日、マルシェ開催中に被災しました。震災直後から生産者とマルシェを再開し市民に食料を提供できたことで、生産者と消費者を直接結ぶマルシェの有用性を実感しました。

【ひとことコメント】
私は、長野県出身ですが、震災の一年前に東北・仙台にご縁をいただきました。震災を東北で体験して実感した「食=生きること」と「コミュニティ=人のつながり」。“今ここにいるからこそ”できることを志事として、自分たちの子どもたち、その先の未来の世代へつないでいきたいと思います。