みちのく起業 一期生メンバー紹介
「虹のおかしやさん」未来創生プロジェクト
伊藤 あづさ /宮城県内
【HP】 http://brainuniques.com/
【facebook】 http://www.facebook.com/#!/adusa.ito
事業概要
縁あって「自閉症」の息子を授かった後、ひたすら自閉症/発達障害を学び「あったらいいな」と願うことを自分たちの手で自発的に創り上げることに邁進してきました。『自閉症/発達障害の人たちの尊厳の保たれる安心した未来は必ず実現できる』と信じ、これまで自民活動を通して培ってきた人との繋がり・支援力を充分に活用し、今後はより広い「スペシャルニーズ」の方々の未来創生を柱に、「自発的に」市民活動を展開していくことが本プロジェクトのミッションです。
事業の概要は、本事業の対象者であるスペシャル・ニーズ(生き難さを抱える)のある方々と共に「おおまちスウィーツ」の開発・製造・販売を通して仕事の創生など総合的な支援活動を進めることです。
仙台市のご譜代町として町人文化の歴史を積み上げてきた青葉区大町を拠点として展開し、繋がりを創りながら「未来を創る」ことを叶えたいと願っています。
事業を始めたきっかけ
私は先天性の心疾患を持ってこの世に生を受けました。私が産まれた頃の医療技術では、結婚という選択肢は持てないこと(子供を持つことは無理)を両親は医師から伝えられたそうです。このため小さな頃から、結婚して子どもに恵まれることは想定外の人生を送っていました。音楽活動を通して出会った主人と9年余りの年月を経て結婚を決意し、「神様からのプレゼント」のように息子を授かりました。ところが、"何となく変…"と思う気持ちを持ちながら育てていた息子は、4歳の時に「自閉症」と診断されました。自閉症支援が他の障害に比べて歴史も知恵もない状況である現実に、「待っていても何も変わらない。それなら自分の手で」と決心しました。
例え自閉症というややこしい障害特性があったとしても、お一人お一人を「あるがまま」に受入れ、彼らの文化を尊重して寄り添うことで、"この人たちは素晴らしい人生を送る価値がある"こと、"未来は必ず創ることができる"ことを、「口福」の実現の象徴として「美味しいおかしを創り・届ける」この事業の成功によって社会に伝えて行きたいと強く願っています。そしてその「未来」は、「市民自らの手による自発的な行動によって『うねり』のような社会変革を創造するその先に実現する」という信念をもっています。スペシャルニーズの人たちの「未来を創る」ために、諦めることはできないのです。
伊藤あづさ(いとう・あづさ)─ 「一般社団法人 ぶれいん・ゆに~くす」代表理事
臨床発達心理士/香りジェネラリスト。
1981年に始まった「われら人間コンサート」の事務局次長をスタートに障害のある方と楽しく暮らすことの伴走が始まる。1995年から東北福祉大学感性福祉研究所/東北大学加齢医学研究所において「香り」を媒介としたケアの研究・実践に8年間従事。授かった子どもが「広汎性発達障害(自閉症)」であったことが縁で、保護者の立場として、2005年4月に施行された「発達障害者支援法」の成立に尽力。地域で「自閉症/発達障害」のご本人とご家族に未来を創るために奔走中。
【ひとことコメント】
ひたすら自閉症/発達障害を学び合い、「あったらいいな」と願うことを、自分たちの手で自発的に創り上げることに邁進してきました。『自閉症/発達障害の人たちの尊厳の保たれる安心した未来は必ず実現できる』と信じてきたからです。この活動の中で培ってきた人との繋がり・支援力を充分に活用し、今後はより広い「スペシャルニーズ」の方々の未来創生を柱に、「自発的に」市民活動を展開していきたいと願っています。