みちのく起業 一期生メンバー紹介
かささぎ
藤原 宣也 /宮城県本吉郡南三陸町
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事業概要
南三陸町には震災前から美人杉と呼ばれる杉の文化があった。今回の津波で塩害被害にあった杉を利用しさらに日本の古く減少しつつある技術である経木を新たなデザインと発信により南三陸を舞台に蘇らせる。塩害杉は建材や木工用の材としても敬遠されるだけでなく町や地主も処理に困っているものである。経木は木を0.2mmまで薄くスライスしたものであり製品に価値を作れる可能性が強い。今回の経木機械は静岡島田市の山本経木工場から移送。また技術は群馬佐藤経木工場へ研修を行う。新たな文化を南三陸町へ生むことを目的とする。経木産業を根付かせ、他産業と関連性を持たせることで街のネットワークを構築していければ。日本で音もなく失われていくもの作りの文化や技術を取り戻しさらに雇用創出の道具となっていくことを目指す。
事業を始めたきっかけ
自転車で南三陸町へついた時から僕の被災地での物語は始まりました。避難所で避難民の中のたった一人の常駐ボランティアという難しい立場の僕を受け入れてくれた方々がいます。僕を家族と思ってくれる人達がいます。だからもう他人事ではないんです。大切な人のために全力を尽くしたい。そんな思いのなか突き進んできて出来たたくさんの縁をつなぎあわせ今の事業が浮かびあがってきました。神輿職人を祖父に持ち、ものづくりのパワーを肌で感じることが出来るからこそ感じることがあります。思いを形へしていきたい。そんな思いだけが僕を前へ進めていきます。信じて、一歩前へ!
筑波大学大学院生。神輿職人の孫。震災直後につくばから南三陸町へ自転車で向かい、3月末に南三陸町に到着した。そこから3ヶ月の避難所での常駐支援を行う。RunforjapaninGCを企画し南三陸町の中高生をゴールドコーストマラソンへ招待、雄勝に神輿を再築するなどの支援を行ってきた。
【ひとことコメント】
生まれてからずっと僕たちは東北の食べ物やたくさんの恩恵を受けてきました。僕はただありがとうと言いたい。恩返し、と言うのは変かもしれないけどたくさんのありがとうで繋がる今でいたい。そんな当たり前の人間でありたいと思います。