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南三陸直売所「みなさん館」建設、運営事業

阿部 富宏 /宮城県本吉郡南三陸町

阿部 富宏

事業概要

2011年9月に宮城県登米市中田町石森字小人町71-2に南三陸町の住民が、直売所「みなさん館」と農産物加工場「石泉ふれあい味噌工房」を中心に南三陸町の生活再建、経済再建、コミュニティの再構築を目指し夢未来南三陸協議会を設立しました。農産加工場は2012年4月に完成操業、産地直売所は今年9月下旬完成を目指し現在建設中です。

事業を始めたきっかけ

現在の商品流通は大手スーパーが握っており、今回の放射能の風評被害では末端の消費者が理解をしていてもその流通段階で止まってしまう。消費者と直に取引できる仕組みが必要と考えた。
被災し集まるところ、情報交換するところがない。仕事もない。地元の物を持ち寄り販売できれば、いくらかの収入にもなり、情報交換の場になる。産業の振興、コミュニティの創出にもなると思いこの事業を始めました。

プロフィール

・昭和4月 地元の水産会社に就職
・平成8年4月 石巻市の水産会社に転職
・平成22年4月 石巻市渡波と南三陸町で水産会社を創業
・平成23年3月11日 東日本大津波で工場、会社、自宅共全壊流出、母親も犠牲となる。

1) 被災して瓦礫と化したが住民の生産意欲は強く、特に女性たちは独自のネットワークを持ち、何かを作りたい、集いたいと願っていた。
2) 平成24年1月 放射能の不評被害や、現在の状況から事業を再建中、直売所建設が苦慮していることを知り、計画には賛同していたので息子も別の職に就いていることもあり協議会の理事になる。
3) 今までの人的資源、経営のノウハウがこの事業にも生かせる。
4) 私たちは被災し全財産を失いました。災害時の7月末まで避難所生活を余儀なくされ、生活再建の為に早く高台移転をまとめたく、この地を離れることは出来なかった。
5) 名足仮設住宅に入居し自治会組織を作り、全入居後すぐボランテア支援で懇親会を開催。その後、アリ駆除、除草などの共同作業や忘年会、生活が落ち着いてきた今年は子供たちの学習支援や地域のパソコン教室などを企画、現在自治会長を担っています。
6) 自分たちから街づくりを考えていかなければならない。すばらしい歌津を作る協議会に参加し地元の街づくりに参画しています。

【ひとことコメント】
南三陸直売所「みなさん館」が今月、10月7日にオープンしました。
みなさん気軽にお立ち寄りください。
今後、体験ツアーも考えておりますので何か企画がありましたらご紹介ください。