みちのく起業 一期生メンバー紹介
スマイルダイニング(お弁当宅配業)
阿部真純 /宮城県東松島市沿岸地域(店舗・東松島市牛網)
事業概要
東松島市牛網字平岡36に「コンテナハウス」での店舗を開業する。
店舗の事業内容は
(1) 宅配弁当の製造販売
(2) ダイニングレストラン(店内提供)
上記二種を並行して行う。
弁当の販売価格は500円
食材には現地の生産食品のみを使うことを考えており、地域の農家の方々から直接買い入れをする事も決まっている。地域一次産業を支える形での経営を理想としている。
早くから間借りの厨房でのお弁当作りを始めていた事から、市役所復興政策班など行政関係者も応援してくれている。また、市内に活動する多くのボランティアにも認知され注文が多い。
これまで宅配弁当のみを行なってきたが、店舗を設置して店内提供も行うことで、今後どちらの経営形態が需要があるのか、売上実績に応じて軸足のシフトが可能である。
店内提供では、地域の方々が集まって交流する場となり、現在被災地で顕在化している問題点でもある、新たなコミュニティ形成の中心となる事を期待する。
事業を始めたきっかけ
被災地では現在、仮設住宅に暮らす方々、住民の減少した地区の家で生活する方々などの間で、地域コミュニティの崩壊による、人や情報の停滞およびコミュニケーション不足が、大きな問題として挙げられる。 決定している店舗予定地は、震災被害があったが国道に面しており、駐車場間口も広いため集客が見込める。 また、「宅配」という販売形態によって、離散した地域住民と広く関わりを持つことが可能であり、人と人との交流や情報の交流と云う、地域コミュニティ再構築の重要な役割を担う側面が有ると考える。 当地域では元々の業種が再開した店舗はあるが、新規開業の店舗は殆ど無い状況である。 新しく生まれる店舗の開業が人の交流する場所となって、地域の復興に向けた新たな取り組みの一助となることを希望している。
宮城県立利府高等学校卒業
株式会社常盤商事
日通仙北運輸株式会社(被災時まで)
現在の共同経営者(二宮)とは、一緒に避難所生活をした中学からの同級生。
二宮はこれまで飲食業に携わっており、調理師免許も持っているため、地域で行われてきた復興祭や夏まつりなどに、共同で出店するなどしてきた。
23年6月より、地域の方々や外部から支援に来るボランティアを対象にしてお弁当の販売を始めるようになった。
現在は知人の飲食店舗を日中間借りして調理をし、昼食の宅配弁当を作って販売している。
二宮との共同経営による自己店舗の開業に向けて、東松島市牛網の国道45号線沿い敷地を、地主との賃貸契約によって借り受けた。
【ひとことコメント】
私たちは、震災後たくさんの方々と知り合い「力」を頂きました。これからは、‘食‘を通し心も身体も元気に笑顔になれるものを私たちのもとから発信して行きたいと思っています。