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農業・漁業・林業IT系・情報発信

史上初の「食べ物つき情報誌」!情報と交流で生産者をスターにします。

NPO法人東北開墾(花巻市) ※ふるさとプロデューサー育成支援事業

テーマ 農業・漁業・林業,IT系・情報発信
主な活動地域 岩手県花巻市
活動概要 ①消費社会の進行と一次産業の衰退
日本では農業を専業とする従事者260万人のうち74%が60歳以上と極端に高齢化、また49歳以下の従事者が年率11.7%離農し担い手不足が深刻で、東日本大震災による被災や風評被害により、東北の生産現場は疲弊を極めています。TPPへの参加などを控える中、こうした環境で生産者が生き残るためには、巨大流通に載せ巨大市場を狙う形からファンコミュニティを抱え、こだわった産品を価値を認めた消費者へ販売する形へ変革が必要です。

②食に関する意識、安心安全への関心の高まりと、生産現場体験への関心
一方消費者側では、古くはBSE問題や今回の原発事故による放射線汚染など食の安全への懸念、オーガニックやマクロビといったトレンドを含む健康面への意識の高まりと、食に関する意識が高まっています。また、過密な都市で得られない開放感、生存実感、セラピー、教育・子育ての環境と多方面で一次生産業体験や援農が注目を集めています。

③震災復興から全国へ展開するモデルへ
震災復興においては、多くの都市住民が農村漁村を訪れ地方にはないスキルやノウハウ、ネットワークを提供し地方に課題解決力をもたらしました。一方で、都市から来た多くの参加者は被災地で地域コミュニティとまじわる中で、都市生活にはない生きる実感や心の拠り所を見出し今も交流を続けています。都市と地方、双方の課題解決や価値をもたらした交流人口の拡大という解決策を被災地以外にもひろげ、「復興支援」以外の文脈で持続的につながる回路をつくることが社会全体の課題解決につながります。
また復興から始まったイノベーションが社会の中で持続進化するため全国の地域ベンチャーが積み重ねてきたノウハウや事例を東北へ還流する枠組み・ネットワークが重要です。

こうした背景をもとに、都市と地方、生産者と消費者が交流するプラットフォームを東北から構築し、双方の課題を解決することを弊団体は目指しています。

※本プロジェクトは、「ふるさとプロデューサー育成支援事業」での募集です。詳細は、こちらをご覧ください。
http://furusatoproducer.etic.or.jp/flag/aboutflag/
業務内容 ●ステップ1
生産者と読者の交流イベントや、読者と編集長が議論する「車座座談会」参加を通じ、「食べる通信」のビジョンや目的を学びます。また食べる通信全国展開の説明会や打合せに同行。座学とあわせなぜ食べる通信が全国へ広がっているか、スピーディーな展開を可能にしているビジネスモデルを学びます。その後、花巻市の拠点にて発送・顧客対応といった実務を経験し、基本的な業務を理解します。
また研修生の将来の起業計画についてプレゼン発表を行います。研修期間をつうじ、スタッフや各地の生産者や関係者にみてもらい、計画のブラッシュアップを行います。
 
●ステップ2
取材〜制作〜発送〜交流という、食べる通信の一号発行のサイクルを現場コーディネーターとして調整・運営します。生産者と交渉、下調査のうえで、編集長とともに取材に同行、記事執筆など情報誌制作をサポートします。その後、梱包やオプション選択など商品とロジの設計と発送業務を行います。例えば時化による取材や発送の延期など、現場はトラブルが続出するため最前線で課題解決を行い、円滑な発送を実現しなければいけません。

●ステップ3
発送開始すると、Facebookグループを中心に生産者↔読者の交流がはじまります。生産現場のナマの情報が読者の学びと感謝を生み、読者の「ごちそうさま」の感謝が生産者の意欲につながる。コミュニティの活発な交流が食べる通信の醍醐味です。この交流をお膳立てとしてSNSでの発信サポートやイベント企画をおこないます。
一号の発送を通じ、売上や顧客満足度など販売サービスとして目標をクリアするだけでなく、生産者と消費者が情報誌と交流を通じて深い相互理解に達することを食べる通信は毎号目指しています。
研修の最後に、①研修での学び ②将来の起業計画のまとめプレゼンを社内でおこない、研修後の事業計画をかためます。
リーダーから
の想い
大量消費社会の中、産品を買いたたかれてきた一次産業。高齢化、担い手不足の状況に震災被害や風評被害が重なり、疲弊を極めています。
一方、消費社会が隅々まで広がった大都市では、便利で楽な反面、人々は創意工夫や助けあって何かを生み出す場がなく、夢を失っています。
私は、居場所と出番を探しあぐねていた若者が復興支援活動を通じ、自らの生きがいを見出し、その場が「第二のふるさと」となっていく姿を各地で目にしました。土地と地方の人々が、共通の価値観で結び合い混じりあうことで地図上にない新しいコミュニティをつくる。消費社会の構造的問題を解く鍵がここにあります。
ともに心躍るフロンティアを開墾する仲間の参加を待っています。
ウェブサイト http://kaikon.jp/http://taberu.me/tohoku/
プロジェクト
の詳細
http://furusatoproducer.etic.or.jp/flag/project/163/

代表者紹介

高橋 博之(NPO法人東北開墾 代表理事)

※イベント当日は高橋様の出席が難しいため、「右腕」の江守氏が参加します。

1974年、岩手県花巻市生まれ。2006年岩手県議会議員補欠選挙に無所属で立候補、初当選。翌年の選挙では2期連続のトップ当選。政党や企業、団体の支援を一切受けず、お金をかけない草の根ボランティア選挙で鉄板組織の壁に風穴をあけた。2011年に岩手県知事選に出馬、16万票集めるも次点で落選。沿岸部の被災地270kmを徒歩で遊説する前代未聞の選挙戦を展開した。2013年、後援会を解散し事業家へ転身。NPO法人東北開墾を立ち上げる。強みは政治家時代からのビジョンを描く力と表現力、そして発信力。ソーシャルネットワーク上で彼が発信する言葉は多くのファンを持っている。

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