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プロジェクト 仮設住宅に元気と笑顔を届ける「仮設きずな新聞」(石巻市)

宮城県募集終了17726viewsshares2014.10.02

孤独死を防ぐ地域づくりを支える

仮設住宅に元気と笑顔を届ける「仮設きずな新聞」(石巻市)

テーマ:コミュニティ・デザイン地域のつながり 活動地域:宮城県石巻市 職種:マーケティング・広報プログラムコーディネート

活動サマリー

●仮設住宅に笑顔と情報を届ける【仮設きずな新聞】

ピースボート災害ボランティアセンター(PBV)では2011年10月より、地域のハッピーニュースや仮設住宅を住みこなすコツなどをまとめた「仮設きずな新聞」を定期的に発行し(2012年3月までは毎週、4月以降は隔週)、ボランティアの手で配布してきました。

◆「仮設きずな新聞」バックナンバー http://pbv.or.jp/ishinomaki-psen/newspaper/

この活動の目的は大きく2つ。

ひとつは「仮設住宅に暮らす方々に必要な、役立つ情報をお届けする」こと。抽選で仮設住宅に入居された方の多くは「近所に誰も知っている人がいない…!」という状況です。震災前ならば自然と近所の人から入ってきていた情報が、仮設住宅ではなかなか手に入りません。「情報弱者」と呼ばれる方々に必要な情報をお届けすることで、住民さんの自立を促します。

もうひとつは「引きこもりや孤独死を防ぐ」ということ。阪神淡路大震災のときは、仮設住宅で233人の孤独死がありました。新聞配布をしながら、住民さん一人ひとりと向き合い、時間をかけてお話をすること、また必要に応じて専門機関に繋げることにより、引きこもりや孤独死を一人でも減らしたいと考えています。

また、団地内でまとめ役となっている住民ほど自立心や経済力があり、仮設住宅を出て新しい住まいに移っていきます。残される住民さんではコミュニティの維持や自治会の運営が難しくなり、自治会が解散するケースや集会所でのお茶会が開かれなくなっている団地も目にすることが増えてきました。今後、そうした状況が加速度的に進んでいくなかで、仮設住宅に戸別訪問するこの活動はますます必要性が高まってくると考えています。

業務内容

震災から3年半が経ち、地元の方々からも「支援を受け続けるだけでなく、私も何か人の役に立つようなことをしたい」という声が聞かれるようになってきました。右腕の方には、「地元の担い手増加・育成」の部分をメインに担っていただきたいと考えています。

【具体的な業務内容】
▼地元の方が参加しやすいボランティア・プログラムの立ち上げ
地元の方へのボランティア参加の呼びかけ、オリエンテーションの実施、現場でのオペレーションなどを、スタッフと共に担っていただきたいと考えています。高齢者や障碍者の施設、不登校生徒のサポートなどをしている団体と協力/交渉して、担い手を増やしていくための働きかけなども行っていただきたいと考えています。

▼担い手のスキルアップ講座(傾聴講座、文章講座等)の企画・運営
「ボランティアに興味はあるけれども、専門知識がないため人とお話することに不安がある」「紙面づくりを手伝いたいが文章能力に自信がない」「今後地元の情報を発信していきたい」などという方々を対象にした、セルフケア・傾聴講座および文章講座の企画・運営を担っていただきたいと考えています。

その他、ボランティア・マネジメント(ボランティア受け入れ時の現場リーダー)や新聞編集および発行など、日常業務のサポートも担っていただきます。

【成果目標】
▼地元の方向けボランティア・プログラムを軌道に乗せる。【目標:日別のべ参加人数20人/月】【目標:地元参加団体4団体/月】
▼担い手のスキルアップ講座を開催する。【目標:2015年3月末までに、傾聴講座6回、文章講座6回】

条件

●活動期間12ヵ月
●活動地域:宮城県石巻市
●活動支援金:150,000円/月
  →ETIC.震災復興リーダー支援基金とプロジェクト側より支給
  (ap bankよりETIC.震災復興リーダー支援基金にご支援を頂いています)
●生活支援:居住場所あり、通勤活動交通費あり、赴任手当あり(1万円まで)、車あり
●その他:右腕派遣期間後、継続雇用の可能性あり

リーダーからの想い

「仮設住宅で死にたくない。でも新しい生活を始める自信もない」。最近そういった声をよく耳にします。仮設暮らしの疲労。将来への不安。以前にも増して、不眠症やうつ病、引きこもりやアルコールの問題などが見受けられるようになりました。
また、団地内でまとめ役となっている住民ほど自立心や経済力があり、仮設住宅を出て新しい住まいに移っていきます。残される住民ではコミュニティの維持が難しくなり、自治会の解散も増えています。
こうした状況の中、私たちは「人こそが人を支援できる」と信じて、活動を続けてきました。これからも、一人でも多くの地元の方に「自分なりの関わり方」を考えてもらうきっかけを提供していきたいと考えています。

こんな人を待ってます!

企画やPR(広報含む)の経験がある人。
精神保健、福祉、メディア等に関心がある人。
Facebook、Twitterなどでの情報発信を苦に感じない人。
笑顔を忘れず、周りの人たちと協力しながら楽しく仕事が出来る人。

ETIC.の担当スタッフから一言

震災から3年が過ぎ、収益をあげにくい事業が次々と収束を迎える中、継続するためにやり方を柔軟に変化させてきた取り組みの力強さに感銘を受けます。それだけ、仮設住宅の住民さんからの必要性を日々、ひしひしと感じられるのだと思います。住民同士が楽しく続けられる共助の仕組みは、今後、日本各地で進む過疎高齢化地域でも必要とされることの一つです。その実践の現場で一緒に挑戦できる方をお待ちしています。

基本情報

テーマ 地域のつながり、コミュニティ・デザイン
主な活動地域 宮城県石巻市
受入団体 一般社団法人 ピースボート災害ボランティアセンター(PBV)
WEB http://pbv.or.jp

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まずは右腕について詳しく知りたい方は個別相談会にご参加ください。

代表者紹介

岩元 暁子(仮設きずな新聞 編集長)

1983年、横浜生まれ。大学卒業後、米系IT企業に就職。会社で「ボランティア休暇」が取得できることを知り、イベントの通訳や障碍児支援のボランティアにハマる。青年海外協力隊を目指し、2010年6月退職。
2011年、震災が発生し、その翌月にPBVのボランティアとして石巻入り。
その後長期に渡り石巻に滞在し、マッドバスターズ(泥かき)、避難所支援、漁業支援、工場支援等の現場でボランティアリーダーとして活動。
「1000年に一度と言われる震災が、私の生きている間の、私が健康で若いときに、しかも私が仕事をしていないタイミングで起きたのは、運命だと思った」。
2012年4月よりPBVの職員になり、現在は「仮設きずな新聞」の編集長、石巻への来訪者増加を目指した取り組み「ビジターズ産業ネットワーク」等を担当。

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