福島県募集終了
あぶくま地域から避難しているかーちゃんたちが、故郷の味を発信する
かーちゃんの力・プロジェクト(福島市)
テーマ:雇用をつくる地域資源を活かす 活動地域:福島県伊達市三春町郡山市福島市二本松市 職種:企画・開発・マーケティングマーケティング・広報

活動サマリー
「かーちゃんの力・プロジェクト」は、原発事故により避難を余儀なくされた主にあぶくま地域(川俣町山木屋、浪江町津島、飯舘村、葛尾村、田村市都路町、川内村)のかーちゃん(女性農業者)たちが、故郷の味を作りながら自立を目指すべく、2011年10月に「福島大学小規模自治体研究所」の支援を受けて立ち上がりました。かーちゃんたちの知恵や技術、食の伝承はもちろん、離れ離れになったかーちゃんたちのネットワーク化を通し、地域と福島の復興に寄与することを目指しています。
加工食品や弁当の販売、店舗運営のほか、避難地域の種や加工文化を他の地域に一時避難させたり、仮設生活者や帰還者への配食、見守りの活動も行うなど、営利事業だけではなく、避難者の支援、安全安心な食の提供、伝統文化や智恵の継承、情報発信といった非営利事業にも力を入れています。
ただ、本事業は県の補助起業・委託事業として雇用を生み出していたものの、本当の意味で自立、自走できるだけの売上が達成できていないという課題があります。商品開発や生産・販売方法の改善により、安定的かつ持続的に運営できる構造に変え、その姿を示していくことが、支援者に対する責任でもあり、他の避難者への希望にもつながる重要なてんであり、その仕組みづくりを一緒に取り組んでくれる右腕を求めています。
業務内容
【具体的な業務内容】
プロジェクトでは、営利事業として、①健康弁当をはじめ、注文による会議弁当、仕出し弁当等の生産販売。②漬物やお菓子などの加工食品の製造販売、③あぶくま茶屋での飲食の提供及び物販の3部門があり、一方、非営利事業として、サポーター制度・視察研修の受け入れ、あぶくま食の遺産継承事業等を行っています。
これまで480人超のサポーター(年会費1万円)に支えられ、試作品へのコメントも多数いただいた、という経験をしました。消費者・サポーターとかーちゃんたちをつなぎ、その関係性も大切にしながら、弁当・加工品のマーケティング、新商品の企画・開発、販売先の開拓、生産から販売までのシステムの確立、宣伝・広報などを行うことによって、事業性を高めていきたいと考えています。
そこで、右腕には、弁当の売先の見直し、看板商品となる加工品の開発・強化、そしてその受注に応えられる生産体制づくりに貢献してもらうことを期待しています。
【成果目標】
①弁当の販売先の改善・確保による生産増大、②看板商品となる加工品の開発とアイテム数の増加、③それを支える生産体制の改善を通して、あぶくま茶屋での飲食の提供と物販などにより、当面(1年後)の目標として自主事業の割合を現在の38%から64%に向上させ、事業収入を2,000万円から3,300万円に増加させることを目指します。
条件
●活動期間:12ヵ月
●活動地域:福島市及び中通りの避難先自治体(三春町、二本松市、伊達市、郡山市)
●活動支援金:250,000円/月
→ETIC.震災復興リーダー支援基金およびプロジェクトより支給
●生活支援:居住場所あり、通勤活動交通費なし、赴任手当なし、車あり
●その他
リーダーからの想い
故郷で何年もかけて築き上げてきた、かーちゃんたちの知恵・技・コミュニティは原発事故によって故郷を離れ分散避難を余儀なくされたことにより、それを活かし、育んでいく場所を奪われてしまいました。私たちは「かーちゃんの力・プロジェクト」を通して、次世代に知恵や文化を繋いでいかなければならないと思っています。全国の多くのサポーターさんや、応援してくださり、心を寄せてくださっている方々に励まされ活動できていることに感謝し、社会に恩返しをするのも、「かーちゃんの力・プロジェクト」の役割だと思っています。泣いてばかりいたかーちゃんたちに笑顔が戻り、元気になっていくことが被災者地域を明るくすると信じて活動してます。それがかーちゃんたちの誇りであり、責任だとも感じています。そのようなかーちゃんの歴史を残したいとも強く願っています。結の精神、お互い様の精神を大事にし、道なき道を切り開き一緒に次世代に繋いでいくパートナーをお待ちしています。
こんな人を待ってます!
・食や農の問題に関心がある方
・商品開発、企画、営業などに関心や経験がある方
・コミュニケーション能力があり共感性の高い方
・発想力が豊かで行動力のある方
ETIC.の担当スタッフから一言
準備中です
基本情報
テーマ | 被災地復興、農林水産(6次産業) |
主な活動地域 | 福島市及び中通りの避難先自治体(三春町・二本松市・伊達市・郡山市) |
受入団体 | かーちゃんの力・プロジェクト協議会 |
WEB | http://www.ka-tyan.com/ |
まずは右腕について詳しく知りたい方は個別相談会にご参加ください。
代表者紹介
渡邊 とみ子(かーちゃんの力・プロジェクト協議会会長)
飯舘村での地域づくりへの参加、市町村合併の法定協議会委員などの経験により、自分たちの事は自分たちで考え行動するという思考で暮らしてきました。
また、「イータテベイクじゃがいも研究会」の会長を務め、自ら起業した加工場「までい工房美彩恋人」の立ち上げも行い、農産物の生産、加工、販売を行ってきました。
こうした活動の結果、得られた知恵や技、ネットワークを活かして、震災後、プロジェクトを実践しています。