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プロジェクト 福島学構築プロジェクト(福島市)

福島県募集終了17589viewsshares2014.09.04

産官学連携により、福島の現状と課題をあぶり出す

福島学構築プロジェクト(福島市)

テーマ:東北の知見を全国へ高齢化社会のモデル 活動地域:福島県福島市 職種:企画・開発・マーケティング事務局運営

活動サマリー

『福島学構築プロジェクト』では「福島の人々・2000人インタビュー」を中心に、福島に住む人や住んでいた人、あるいは福島に何らかの形で関わっている人の語りを集めアーカイブしながら、福島の現状と課題をあぶり出し、3.11と復興、あるいは、福島という地域を様々な観点から考えるベース(福島のモデル)をつくります。

延べ100個の「課題ユニット」(福島の現状を考える上で重要な問いと仮説)をたて、必要なデータを蓄積します。具体的には、「課題ユニット」に応じて地域・組織・集団を選び、リサーチャーがインタビューを決行し、延べ2000人(1ユニット:20名を取材)のインタビューを目指します。
また、地域・年齢・性別・職業・国籍等、実際の福島の人口構成の割合に近づけ、課題ユニットを組み合わせながら様々な「福島研究」をできるようデータを整えます。
さらに、そのデータを活用しながら作ったオンラインコンテンツを公開し、研究成果の「広報アウトリーチ活動」の実践を進めます。

既に、以下のような8つのプロジェクトが進行中です。
①食に関する研究会
大手食品飲料メーカーとともに「非常時の食を通して、食がもたらす満足のあり方に関する研究会」を開催している。単に研究会をしてその内容を取りまとめるだけではなく具体的に福島の復興に役立つ商品開発まで視野に入れている。
②地域企業における人材のマッチングに関する調査・商品開発
福島の企業は雇用のミスマッチや人材流出などの課題を震災以前以上に抱えている。U/Iターンの促進や就労意欲の増進、女性・若者の雇用促進、起業家育成などの可能性を調査を通してあぶり出し、その解決に資する商品を開発する中で、雇用の問題を福島県外の企業においても解決可能なモデルを構築し実際の成果を出すことを目指す。
③地域課題の総合的な可視化と解決モデルの提示
役所、地元NPOと協力しつつオープンガバメント的な課題可視化プラットフォームを作り、その課題解決の場を作る。
これらにおける調査や社会背景を踏まえた文脈づくり、拡大のためのコーディネートを担っている。

業務内容

【具体的な業務内容】
福島学構築プロジェクト 事務局スタッフ 兼 リサーチャー
1.プロジェクトマネジメント
 スケジュール管理、メール対応、リサーチ進行管理、予算管理・経理事務
2.コラボレーションプランニング
 企業/財団/NPO/行政等への企画提案、訪問同行、データリサーチ、書類作成
3.イベントオペレーション
 ゲスト・会場調整、集客、PR・プレスリリース業務、ソーシャルメディア対応、レポート執筆・編集
4.リサーチ

【成果目標】
被災地における持続可能的な課題発見・解決のシステムを作るのが本プロジェクトの目標であり、スピード感を持ってその達成に向けて努力したいと思っています。1年間でその実現のための「仕組み化」にご助力頂ければと思います。

条件

●活動期間:12ヵ月以上
●活動地域:福島県内全域、首都圏
●活動支援金:180,000~200,000円/月(右腕人材の経験、経歴に応じて相談可能)
  →ETIC.震災復興リーダー支援基金とプロジェクト側より支給
●生活支援:現地交通費あり
●その他:右腕派遣期間後、両者合意の上、継続雇用の可能性あり

リーダーからの想い

一つは「課題先進地・福島」としての意味付けを確立することです。震災から時間が経つ中で、復興が進んだ部分と遅れている部分の両方があります。
ただ、その中でも、進まないのは「福島」への「理解の復興」です。端的に言えば、「福島は結局元にはもどることがない」「福島は衰退するばかりだ」というような「ネガティブな福島」という像が覆らないことです。このイメージの問題はどれだけ物理的な資源を投下しても是正できないことかもしれません。
そこですべきなのは「福島」に「課題先進地・福島」としての意味付けをすることだと考えています。福島が抱えている問題は、よく見てみれば、高齢化、コミュニティの崩壊、産業の衰退、医療福祉・教育の混乱など、先進国・新興国に普遍的な課題です。これらの課題を解決する場として福島をとらえた時に、そこには多様な資源と可能性があることがわかります。

もう一つは、その認識の上に立って「リバース・イノベーション発信地・福島」としてのブランドを作ることです。
リバース・イノベーションとは、課題や制約がある、資源不足がある、そうであるが故に起こるイノベーションのことです。例えば、インドではタタ・モーターズが数十万円で車を作りました。先進国の企業からは「そんなことムリだろう。うちでもできないことを、ましてやインドでなんか」といわれることを、様々な制約があるからこそ達成されたイノベーションです。
「そんなことムリだろう。うちでもできないことを、ましてや福島でなんんか」と言われることが実は福島で起こっている。その芽を探し、育てていきたいと思います。

こんな人を待ってます!

【能力・スキル面】
被災地の状況に詳しいことは必ずしも求めませんが、以下の適性は必須です。
①継続性・ストレス耐性・ビジョン構築力がある方
震災復興や地域社会の課題に関わるために最も必要なのは「何があっても逃げないこと」「先の姿を想像・創造し続けること」です。
②大局観・論理的思考・戦略性をお持ちの方
ビジネスパーソン、行政官、政治家、学者等、様々な立場の人とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進める必要があります。
③課題発見・解決能力に優れた方
ベンチャー精神を常に持ち、それに見合った基本的なビジネススキル、アカデミックスキルを常に学ぶ意欲が必要です。

【性格面】
①福島にUターン、Iターンしてこれまでの経験を生かしながら働きたい方
立ち上がったばかりのプロジェクトなのでこれまでの経験・能力を生かしながら主体性を持ってプロジェクトを動かすことができます。
②福島県内で広く人との繋がりを作るような仕事をしたい方
県内各地、様々な立場・職種、年齢・性別の人にインタビューをする中で様々な人と知り合いになれます。将来的に福島県内の公的機関・企業で働いたり、起業したりする意思がある方にとっては、将来に生きる様々な人との繋がりや経験を得る機会となります。
③復興の課題の最先端を明らかにし、世の中に提言していくような仕事をしたい方
インタビューは常に復興の課題を明らかにしながら進められます。創造性とコミュニケーション能力を生かしながら復興の現場に広く、直接的に携わり貢献できます。

※全てが当てはまる必要はありません。

ETIC.の担当スタッフから一言

準備中です

基本情報

テーマ まちづくり、調査・研究
主な活動地域 福島県内全域、首都圏
受入団体 国立大学法人福島大学 うつくしまふくしま未来支援センター 地域復興支援部門 開沼博研究室
WEB http://www.fukushimagaku.org/

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まずは右腕について詳しく知りたい方は個別相談会にご参加ください。

代表者紹介

開沼 博(福島大学 うつくしまふくしま未来支援センター 特任研究員)

1984年福島県いわき市生まれ。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員(2012-)。読売新聞読書委員(2013-)。復興庁東日本大震災生活復興プロジェクト委員(2013-2014)。専攻は社会学。著書に『漂白される社会』(ダイヤモンド社)『フクシマの正義 』(幻冬舎)『「フクシマ」論』(青土社)『地方の論理』(同、佐藤栄佐久氏との共著)『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店、編著)など。震災前から福島の研究を続け、震災後、福島の復興について情報収集や現状分析、解決策の提示を行ってきました。福島学構築プロジェクトは他アクターとの連携の中でその成果を具体的な社会課題の解決に展開していくプロジェクトです。

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