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コミュニティ再生地域福祉

障がいなんて関係ない。生涯暮らせる地域を作る!

「寄り添い、笑顔溢れる地域創りプロジェクト」(名取市)

テーマ コミュニティ再生,地域福祉
主な活動地域 宮城県名取市
活動概要 ●障がいを持つ方に、住み慣れた地域で過ごしてもらいたい!
リーダーの渡邉氏は、東日本震災発生時、仙台空港近くの知的障がい者通所施設に勤務していました。施設利用者は全員無事だったものの、利用者の方の中に、親族が亡くなり在宅での生活が困難となったため、受け入れる施設が十分にない名取ではケアができず、住み慣れた地域から遠く離れた他の地域の施設に入所せざるを得ない方が出てしまいました。障がいをお持ちの方でも、「自分らしい暮らしを、暮らしたい地域で継続してできること」を実現したい、それがこのプロジェクトを立ち上げた想いです。

●私的サービスを組み合わせ、福祉人材の不足を克服。
一方で、全国的に福祉人材が不足している現状があり、宮城県名取市もその例にもれず、特に医療的なケアが必要な重度障がい者に対しては、とりわけ受け皿となるサービスが不足しています。このプロジェクトでは、基本サービスだけでは十分なケアが難しい重度な障がいを持つ方に対して、私的なサービスをうまく組み合わせて提供することで、この課題を克服しようとしています。

●地域を巻き込み、持続可能な仕組みにする!
訪問介護ステーションと放課後等デイサービスの施設は、8月に名取市内に開設予定で、ヘルパー有資格者や福祉系の大学生アルバイトなどの人材の採用が進んでいます。
一方で、地域の方々からも、地域で何かやりたいが、窓ふきや草むしり以外の地域に貢献できるボランティアをしたいという相談を受けています。福祉を学ぶ学生や地域ボランティアの方々に参加してもらうなど、地域とつながることでできる支援の仕組み作りも、これから力を入れていきたいと考えています。

重度障がい者の支援のみならず、地域の方々の生きがいや役割の創出、そして、これらの活動を通した福祉人材の育成の3本の仕組みを作っていくことで、子どもから大人、高齢者になるまで、障がいを持った方が安心して暮らせる地域づくりを目指していきます。
業務内容 名取の地域の中で声にならない状況となって、埋もれていた方、資源とは結び付けず抱え込んでいた方の心の声を、聴き出せる関係性を地域の中で築くことで、地域に開かれ、地域に根差したケアの仕組づくりに取り組んでもらいます。

具体的には、以下のような業務に取り組んでもらいます。
■地域診断、地域のニーズ整理しながら地域コミュニティーと関われることを整理。
■障がいの方々、医療ケアが必要な方などの関われる場所、事業等のサービスにも一人一人に必要な内容に、結びつけるように調査する。
■コミュニティーの中から、ボランティアから関わる人から、ケアの必要な方々の直接的な支援や、地域の中でも見守り役であったりに関われる関係性を創っていく。
■障がいの方々や、医療的ケアの方々が必要な時に必要な人に、必要なサービスを、細かに考える。

●成果目標
・重度のケアが必要な方、医療的ケアが必要な方の受け入れ支援、特別支援学校の卒業生の出口を創るのに、地域のひとたちが積極的に関わってくれる状態。
・埋もれていた声を多く引き出すことで生活改善、既存の事業所や社会資源の連携が行われること。
リーダーから
の想い
東日本大震災で住み慣れた地域を離れることになってしまった障がいの方々にもう一度地域に戻っていただきたいという気持ちから動き始めました。
その後、復興に力を注ぐ地域に目を向けたものの社会資源の不足は変わらず、生活を取り戻すには困難な状態でした。むしろ、月日が経つにつれて高齢化問題が増え、老老介護、老障介護、医療的ケアが必要な方の家族介護等々の地域内での支援者の不足によっておこっていることが明らかになってきました。
地域の中で支える事が困難になれば、やはり資源のある所へ行かざるを得なくなります。誰もが、自分らしい暮らしを暮らしたい地域で継続してできることが可能になる地域つくりを行いたい思います。
この活動の中で、そのような地域を実現させていきたい、声が出せないことで左右されてしまうのではなく、声なき声も活かされる地域つくりを実現したいと思います。
ウェブサイト http://musou.or.jp
プロジェクト
の詳細
http://michinokushigoto.jp/project/9255

代表者紹介

渡邉 琢也(社会福祉法人むそう 生活支援センターあっと名取 サービス管理責任者)

東日本震災発生時、仙台空港近くの知的障がい者通所施設の支援職員として勤務。携帯電話で津波が来ることを知り、利用されていた障がいの方たちと避難する。幸い、施設利用者は全員無事であったが、名取市閖上地区に住んでいたご家族数名を亡くし、利用者の方々の帰る場所がなくなり有無を言わさず、住み慣れた地域から遠く離れた所で生活を行うこととなる。名取には障がいの方々を受け入れられる社会資源が少なく意見を言うことが困難な利用者さんを、他の地域へ出さざるを得ない状況になってしまった。震災前より地域福祉活動で有名な社会福祉法人むそうのことに強い興味を抱いていたが、震災時に偶然にも被災地支援に入ったむそう代表と出逢う。地域福祉を学び、名取にも資源を増やすことを目的にむそうへ転職。東京で医療的ケアが必要な方の支援、愛知でホームヘルプサービスを中心とした福祉事業を修業し、現在、地元でもある名取に戻り福祉事業の資源を作ることに励んでいる。

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