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プロジェクト 石巻の子どもの居場所作りプロジェクト(石巻市)

宮城県募集終了16401viewsshares2014.06.05

"ひとりぼっち"の子どもがいないまち、石巻

石巻の子どもの居場所作りプロジェクト(石巻市)

テーマ:こどもの未来をつくる地域のつながり 活動地域:宮城県石巻市 職種:業務統括資金調達・IR・広報

活動サマリー

【背景】
「震災があって良かった」。これは、避難所で耳にした、ある子どもの声です。震災前から家庭内での虐待に会い、それでも誰にも相談できずにいました。震災があって、避難所での共同生活が始まり、多くのボランティアとも接する機会が増えました。だからその子は、誰にも相談できない、という状況を脱することができました。
震災から3年が経過し、ボランティアの数は激減しました。一方で、石巻に限らず、被災地での子どもたちを取り巻く環境は、厳しくなってきています。
2012年度、中学校で不登校になった生徒の割合が、全都道府県中で宮城県がワーストとなりました。中学生全体の3.08%(前年度2.92%)となっています。また、石巻市内の小中学校では、震災後に児童生徒の不登校の割合が増えています。
震災の影響から多くの子どもたちがストレスを抱えているものの、学校の先生や、保護者へは気後れして相談できずにいます。また、適応指導教室、不登校のための居場所、放課後の遊び支援、発達障害をもつ子どもへの支援機関など、震災以前に比べて支援機関が増えたものの、当事者である生徒と支援者がつながりにく現状があります。
震災以前は、民生委員や社会福祉士等の専門職がつなぎ役としての機能を担っていましたが、地域コミュニティの崩壊によって、外部からの人材に頼らざるを得ない状況があります。専門職に任せっきりにしない、地域の人材の確保が必要となっています。

【プロジェクト概要】
▼居場所事業
「子どもたちが安心して本音を話したり、相談ができる居場所の確保」が目的。地元学生スタッフによる学習支援(就学サポート)・メンタリング活動を行っています。自習サポートを通しながら、進路や学校生活、日常生活についても話し、学校や家庭では相談しにくい相談もしっかりと受け止め、受容すると共に、自立を促していきます。

・放課後教室(学びを通じた放課後居場所作り)
対象:不登校がちや経済的困窮などの困難を抱える子どもたち
拠点数:石巻市内 全10拠点(学校内・学校外)
頻度:各拠点週1回、60~90分

・ほっとスペース(不登校の中学生のための居場所作り)
対象:不登校になっている石巻圏在住の中学生
拠点数:石巻市内 1拠点
頻度:毎週水~金曜日 11:00~15:00

・学校、家庭との連携相談サポート
同地区の小中高校と連携し、不登校がちや経済的困窮(一人親家庭含む)などの困難を抱える子どもたちを中心に、居場所に繋いでもらっています。またニーズ汲みとりと共に、協力して環境改善に取り組んでいます。

・専門家(臨床心理士、精神科医、精神保健福祉士、社会福祉士)とのケースカンファレンス
専門家の介入が必要なケースは、専門機関(同じ石巻市内のNPO法人Switchなど)とケースカンファレンス(事例検討会)を行い、家庭や学校、子どもに対しての包括的支援を行っています。また、ケースカンファレンスの前に、事実の整理のため、内部でのケース会議を実施しています。

・就労サポート
就労を希望する生徒に対しては、NPO法人Switchと連携して、高校生インターンシッププログラムへの参加を促したり、逆に学校連携でキャッチしたニーズをSwitchへと繋いでいます。

・活動に特化したスタッフに対する研修及びリフレクションの実施
発達障害、プロジェクトアドベンチャー、コーチング、ソーシャルワークなどの活動に特化した研修及びリフレクションを実施し、学生スタッフの育成と共に、支援の質の向上に努めています。

業務内容

【募集する役割/ポジション】
団体の組織基盤作りを担う事務局長

【具体的な業務内容】
TEDICは震災後に子どもたちの居場所づくりを行う団体として立ち上がり、これまで石巻市内で10拠点ほどで活動を行ってきました。これを一過性のものではなく、行政とも連携しながら、持続可能な活動へと発展させていくために、今回、その仕組みづくりを共に担っていただく人材を募集します。

▼組織基盤の強化
バックオフィス担当として、事務処理など業務全般の推進してもらいます。
また、団体が認識している課題の整理、また認識していない課題をリーダーと共に洗い出し、優先順位をつけながら、改善に取り組んでもらいます。

▼行政とのコーディネート
「居場所作り事業」及び「担い手作り事業」のそれぞれが活用可能な行政制度の洗い出しを行い、行政とのやり取り、打合せ、企画書作成などを通じて、来年度以降の予算化に取り組んでもらいます。また、他団体への行政制度の勉強会等の開催も行います。

【成果目標】
▼組織基盤の強化
属人的な業務を出来るだけ減らし、誰もがバックオフィス機能を担える状態を作ること。具体的には以下のような業務内容の整理をしていただきます。
 ・ボランティアスタッフ、職員の経費精算フロー
 ・ボランティアスタッフ、職員の個人情報
 ・生徒、保護者の個人情報
 ・各事業における各種データ(人数、拠点数、クレーム等)
 ・職員の労務管理フロー
 ・各種会議の議事録作成
 ・団体内部のデータ共有
 ・備品等の管理
 ・取材対応、見学者対応などのマニュアル。

▼行政とのコーディネート
「居場所作り事業」「担い手作り事業」の安定財源の獲得。

条件

●活動期間:6ヵ月以上
●活動地域:宮城県石巻市
●活動支援金:150,000円/月
  →ETIC.震災復興リーダー支援基金とプロジェクト側より支給
 →ap bankよりETIC,震災復興リーダー支援基金にご支援を頂いています
●生活支援:現地交通費支給あり、住宅手当あり(4万円まで)、赴任手当あり(2万円まで)
●その他:右腕派遣期間後、財源確保された場合、継続雇用の可能性あり

リーダーからの想い

「震災がきて、救われた。」この言葉に出会ったのは、震災直後の夏の避難所。当時、中学3年生だった彼の家庭は、父親のリストラを機に崩壊、彼自身もいじめをキッカケに不登校。家に引きこもり、誰にも「助けて」と言えない毎日。そこに起きたのが、この震災。避難所では声をあげなくても、ボランティアが話を聞いてくれた。「人と繋がることが出来たから、俺は震災が来て救われた」と彼は教えてくれました。

石巻市は震災前から地域の共助で、社会資源の乏しさをカバーしてきました。しかし、震災で地域が崩壊。震災前から抱える課題に、真っ向から取り組まなければいけません。冒頭の言葉を二度と聞かない石巻を、創っていきたいと思います。

こんな人を待ってます!

【能力・スキル面】
・組織でのバックオフィス(経理、労務、会計業務等)の経験があること。
・行政 / 学校での勤務経験、もしくはボランティア経験があること。
(これらは必須ではありません)

【性格面】
裏方として活動を支えることにやりがいを感じられる方
弊団体の"クレド"に共感できる人材
(1)何事に対しても当事者意識をもち、"わたし"ごととして捉え、自ら考え、行動する存在。
(2)等身大の"わたし"が目の前の"あなた"と正面から向き 合う存在。
(3)活動できる喜びを実感し、何ごとにも本気で取り組み、楽しむこと、そして感謝を忘れない存在。
(4)"わたし"、人、もの、場所をコーディネートし、今この瞬間に目の前の"あなた"にとっての、場作りをする存在。
(5)目の前の"あなた"に寄り添い、時に受け止め、時にその背中を押し、共に進む伴走者

ETIC.の担当スタッフから一言

代表の門馬さんは、石巻市出身の若者です。震災時には東京の大学院で学んでいましたが、震災を機に石巻に戻り、TEDICを立ち上げました。お爺さんは地元で柔道場を運営し、そこで多くの子どもたちを育ててこられたと言います。門馬さんもアプローチは異なりますが、地元の子どもたちのための事業をスタートさせています。
子どもたちの支援の領域は、政府も力を入れており、新たな法律も制定され、いま各地でその事業化に向けた動きが始まっています。石巻市においても、2015年4月から新たな行政としての枠組みもスタートする予定です。そのタイミングでの行政との協働を目標に定め、組織としての基盤強化、行政連携を進めていくために、門馬さんとともに考え、動いて頂ける方を募集しています。

基本情報

テーマ こども・教育、地域の担い手育成
主な活動地域 宮城県石巻市
受入団体 NPO法人 TEDIC
WEB http://www.tedic.jp

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代表者紹介

門馬優(NPO法人TEDIC 代表理事、石巻専修大学共創研究センター ・ 特別研究員)

1989年、宮城県石巻市生まれ。大学で上京し、学部時代から教育系NPOに関わる。震災後にTEDICを立ち上げ、代表となる。その後、大学生の石巻圏でのボランティア・インターンシップ参加を促すカリキュラム作りのため、石巻専修大学に赴任。現在は、TEDIC代表と大学職員を兼務している。JVCA認定ボランティアコーディネーション検定2級、中高社会科(社会科、地理歴史科、公民科)専修免許状、宮城県認定子育てサポーター資格をもつ。

スタッフ(右腕)紹介

小川 誠(右腕)

詳細プロフィール

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