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特集記事 牡鹿半島でのこども教育を支援する!課題解決ワークショップ(牡鹿の教育編)

リーダーがビジョンを語る4560viewsshares2014.03.26

牡鹿半島でのこども教育を支援する!課題解決ワークショップ(牡鹿の教育編)

東日本大震災による災害による被害が大きかった石巻市の中でも特に人口減少が目立つのが漁業を中心として生計を立てている牡鹿半島地域です。震災により漁業が大きくダメージを受けたこともあり、人口は一気に3割近く減少しました。

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図1人口が一気に三分の二に減少した牡鹿半島

子どもの数が減少していくなかで一部の学校が休校となったり、かろうじて運営されていた塾等も撤退せざるを得ない状況となっており、牡鹿半島での教育の質の低下が懸念されています。

石巻・萩浜小 休校へ―来年4月 卒業、転校で児童ゼロ―

東日本大震災後に児童が激減した石巻市萩浜小が来年4月から当面休校となることが8日、分かった。市教委は来年度から4年間、在校生がいなくなる見通しを踏まえて判断した。今月末の市教育委員会定例会で正式に決定する予定。市教委によると、現在の児童は4人。来春には6年生3人が卒業し、4年生1人が転校を予定している。1人の入学が見込まれる2018年度までは、児童ゼロが続く見通し。

牡鹿半島にある萩浜小は震災前、21人が在籍していた。震災後、地域を離れる世帯が増え、在校生が急激に減少。閉校などの事態を懸念した地元住民は教育環境検討委員会を発足させ、当面は休校とするよう8月に市へ要望書を提出した。市教委は7日、住民への説明会を開催。「閉校は復興に全力で取り組む住民に不安を与える」との考え方を示し、当面休校の方針を伝えた。

住民側は「集団移転が始まれば、人が戻ることも考えられる」と訴え、今後の方向性も地元の意向を尊重して決めるよう求めている。18年度以降の対応について、市教委は「人口が増加する可能性もある。見通しが判明してきた段階で検討したい」と説明している。
―河北新報社(2013.10.9朝刊)より

そのような状況の中で子どもの教育環境を改善するために地域の大人が地域全体で子どもの学びを支援する仕組みを構築しようという取組が「牡鹿の教育」課題解決ワークショップです。

この取組は、これまで牡鹿半島で教育事業に携わってこられた復興大学・伊東さんの“牡鹿の子どもたちに質の高い教育を提供したい!”“この活動が地域のコミュニティの再生につながってくれれば”という想いから始まりました。

そして石巻でこどもの支援に関わる支援団体、牡鹿半島で活動する支援団体の有志が、伊東さんの想いに共感し、団体の活動の枠を超えて「牡鹿の教育」というテーマで課題解決に向けて一緒に行動していくことになりました。

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最初は伊東さんの問題意識および“教育とは”“学びとは”といった基本的な概念、更にはお互いの価値観を共有する対話の場から始めました。

そして4回の課題解決ワークショップを経て、以下の方針で進めていくことにしました。
①牡鹿半島に“こどもの学びの場”をつくる
②最初は進学の助けになるような“学習機会”を、将来的には地域のことについて大人もこどもも一緒に学べるような場にしていく
③学びの場の運営費用は地場産業である漁業収入から捻出する仕組みを検討する
④この仕組み全体は地域の人たちが主体的に運営していくものとしたい。そのために企画初期段階から地域の人たち、教育関係者を巻き込んで進めていく。

今後、企画を具体化するために学校、PTA、行政との話合いの場を設けて、2014年6月以降の早い時期に、まずは“学びの場”を試行できるよう取組を進めていきます。

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